脳科学の世界では最近、運動をすると記憶力や思考力が良くなるという研究結果が次々と発表されています。
米ピッツバーグ大学のカーク・エリクソン助教授は今年7月にカナダで行われた国際アルツハイマー病会議で、興味深い研究成果を発表しました。ウォーキングを実践しているお年寄りの脳を調べたところ、1年で脳内の「海馬」が2%増えていたのです。
海馬とは、脳の中で記憶を司る領域です。エリクソン助教授らは、120人の高齢者に1年間にわたって週3回ウォーキングをしてもらい、海馬のサイズを計りました。その結果、本来は年齢とともに縮小するはずの海馬が、大きくなったのです。
海馬は、アルツハイマー病とも関係しています。アルツハイマー病になると、海馬が小さくなります。エリクソン助教授らの研究は、運動と脳の深い関係を改めて証明するとともに、認知症対策への有効なアプローチ法を示唆するものとして、注目されています。
運動と脳の関係を裏付ける研究は、このほかにも数多くの例があります。老化と痴呆研究の権威であるカリフォルニア大の研究チームが、有酸素運動をしたマウスとそうではないマウスの脳を撮影したところ、ランニングをしたマウスの海馬が、そうではないマウスに比べてはるかに発達していました。
最近、脳を酷使する職業に就いている人の間では、適度な運動を毎日欠かさず行おうという機運が高まっています。短い時間でも体を動かすことで、頭が冴え、仕事のパフォーマンを向上することがはっきりしてきたからです。
現代社会では、ほとんどの人が運動不足気味だといわれています。意識して運動することで、記憶力や集中力を高めることができ、仕事の能率がアップ。老化の防止にもつなげることができます。
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