ふだん私たちは呼吸をほとんど意識せずに生活しています。あまりに当たり前の行為なので、意識の外にあるのでしょう。
でも、呼吸は、意識すれば深さや長さなどを自由に変えることができます。そして、呼吸を意識的に変えることで、心や身体に大きなプラス作用が出てくるのです。
たとえば、呼吸をゆっくりすると、脳にセロトニンが充満します。セロトニンは、精神を安定させる作用があると言われています。
また、深い呼吸をすると、副交感神経の働きが強まり、リラックスできます。その結果、血圧や血糖値が下がります。脳や内臓の働きも活発になり、身体の状態が良くなります。
呼吸のこうしたパワーをいかして、心身を健やかにするのが、呼吸法です。呼吸法は、深くてゆっくりとした呼吸を繰り返すことで、心身の機能を回復させる運動です。
呼吸法には、腹式呼吸や胸呼吸など様々な種類がありますが、最近注目されているのが、イルチブレインヨガの呼吸法「ヘンゴン」です。
ヘンゴンは、たくさんの酸素を脳に送り届け、脳にたまっている汚れた空気を外に出します。眠っている脳の機能を呼び覚ます効果があるとされ、自律神経も整います。
呼吸法を1日数分でも実践していけば、「正しい呼吸」をするクセが身に付きます。寝ている間の呼吸も自然と深くなってきます。そうなれば、意識していなくても、24時間ずっと「体に良い活動」をしていることになるのです。
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